校長挨拶

夢の実現に向けて

 本校は、これまで看護科は1400名、介護福祉科は270名を超える卒業生を送り出し、地域社会の医療・福祉への貢献という使命を果たしてまいりました。しかし、時代の流れに抗しきれず介護福祉科の閉科という苦渋の決断を経て令和4年4月1日より温知会看護学院(論語にある「温故而知新」に由来する)と名称を改め、看護師養成専科の学校としてスタートいたしました。

 

 さて、現在、世界ではロシアのウクライナ侵攻という悲惨な戦争状態が継続中です。21世紀を間もなく迎える1996年、ユネスコは「20世紀は戦争の世紀であった。来るべき21世紀は戦争のない平和な世紀にしなければならない、そのためには世界中の人々は学習しなければならない」として学習の4本柱を世界に向けて発信いたしました。私はこれを元に看護学生としての学びの四本柱を次のように掲げました。

 

 第1の柱は、「知ることを学ぶ」です。看護師として必要な基礎知識や専門知識を日々の講義や自己学習の中でしっかり学んでほしい。

 第2は、「為すことを学ぶ」です。学んだ知識を生かして専門職として為すべき実践力を演習や臨地実習を通して身に付けることです。

 第3は、「共生」つまり、「共に生きることを学ぶ」です。チーム医療の一員として他のスタッフの方々とどう接するか、また、患者さんとどのように向き合うかなどその場その場で臨機応変に対応出来る力を育んでほしい。

 第4は、「人間として生きることを学ぶ」です。どんな職業の方であってもそれぞれの職業人である前に一人の人間であることを自覚することが大切です。品格のある常識をわきまえた一人の人間を目指して自分を磨き自己実現に努めることこそ肝要です。“ 看護師である前によき人間たれ… ”と鼓舞激励しています。

 学生諸君には、このような考えを念頭に夢の実現に向けて励んでほしいと願っています。

 

 幸い隣接する一般財団法人温知会会津中央病院の絶大なるご支援を得て、コロナ禍の中であっても安心して学べる恵まれた環境にあります。看護師を目指してコツコツと地道に励むことのできるみなさんを心よりお待ちしております。皆さんの夢の実現に向けて全力で支援してまいります。

 

 ホームページをご覧いただきありがとうございます。

学長

温知会看護学院   
学校長 鈴木 敏夫